破傷風
破傷風菌が産生する神経毒素(テタヌストキシン)によって、強直性けいれん・持続的緊張をきたす重篤な中毒性疾患である。破傷風菌は芽胞の状態で土壌中に広く分布し、皮膚創傷面から感染する
発症後早期に発症するものは致命的。一方、2週間以上経たものは軽症。
壊死性筋膜炎の初発症状
壊死性筋膜炎の唯一の初発症状が「皮膚の所見が乏しいのに比べ、急速に増悪する異常に強い痛み」であることもあわせて覚えておくとよい。
ガス壊疽
受賞後2~3日で発症
創部の悪臭や圧迫による握雪感が特徴的
X線でガス像を認める
ガス壊疽の起因菌
嫌気性菌によるものが多い
- Clostrdium perfringens
- ウェルシュ菌のこと
- バクテロイデス
- ペプトストレプトコッカス
- 大腸菌
- レンサ球菌
- A群溶血性レンサ球菌は人食いバクテリアと呼ばれることもある
劇症型壊死性筋膜炎
A群溶血性レンサ球菌によって起こる
急速な敗血症性ショック、軟部組織壊死、急性腎不全、急性呼吸窮迫症候群、播種性血管内凝固症候群、多臓器不全を引き起こし、死亡することが多い疾患
ガス壊疽の治療
クロストリジウム属が原因の場合
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乱切
- 切開して空気に触れさせる、必須
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創洗浄
- 必須
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抗菌薬の大量投与
- ペニシリン系、必須
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切断
- 重症の場合
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高圧酸素療法
- 効果には議論あり、最優先はデブリドマン