結核の発症様式
バラエティに富んでいる
- 呼吸器感染症
- 一般的な結核
- 粒状結核(ぞくりゅうけっかく)
- 多量の結核菌が血流内に入って起こる重篤な結構性播種性結核症
結核の呼吸器症状
慢性の経過をたどる。
患者の症状が急性なのか慢性なのかは重要。
滲出性胸水の診断基準
上記のうちどちらかを満たせば滲出性
アデノシンデアミナーゼ(ADA)
結核性胸膜炎では胸水中のアデノシンデアミナーゼ(ADA)が上昇する
癌性胸膜炎ではCEAの上昇や腫瘍細胞が見られる
結核菌の診断
それぞれ何ができて何ができないのかを覚える
抗酸菌塗抹検査
30分程度で結果を得られる。
できないこと:結核と非結核性抗酸菌の鑑別
ツベルクリン反応
感染の診断に有用
できないこと:結核と非結核性抗酸菌の鑑別、感染とBCG接種の鑑別
インターフェロンγ遊離測定法(IGRA)
結核菌の抗原によって感作されたT細胞を調べる試験
できないこと:過去の結核感染と活動性結核の鑑別
PCR
結核菌のDNAを増やして調べる
できないこと:瞬時の測定、感染性の鑑別
X線検査
空洞形成やCPアングルの鈍化、胸膜肥厚などを調べる。スクリーニングとしても有用
できないこと:確定診断
呼吸検査
結核が疑われる場合呼吸機能検査は禁忌である
=> 空気感染を助長する恐れがあるため
結核菌の治療薬
- イソニアジド
- 肝機能障害、末梢神経障害
- リファンピシン
- エタンブトール
- 視神経障害
- ストレプトマイシン
- ピラジナミド
- これを加えると治療期間を短縮できる
血痰
- 肺がん
- アスペルギローマ
- 手術の適応になることがある。珍しくない?
- 結核
- 気管支拡張症
潜伏期間
抗酸菌の潜伏期間は長い
結核は2~10週間、Hansen病は九ヶ月から20年、長すぎだろ
人工培地で発育しない菌
- Mycobacterium leprae
- ハンセン病の原因菌
- リケッチア、クラミジア
- 細胞内寄生
内眼筋と支配神経
瞳孔括約筋 ⇒ 動眼神経
瞳孔散大筋 ⇒ 交感神経
毛様体筋 ⇒ 動眼神経
嫌気性菌
代表例はクロストリジウム属、バクテロイデス
膿瘍形成や誤嚥性肺炎を引き起こすことが多い
無効な薬剤
- アミノグリコシド系
- キノロン系
- モノバクタム系
抗菌薬
ペニシリン
=> β-ラクタム系抗生物質
=> 非定型肺炎、マイコプラズマ、レジオネラ、リケッチア
- テトラサイクリン
- ニューキノロン
- マクロライド
- エリスロマイシン
- アミノグリコシド系抗生物質
SIRS
Systemic Inflammatory Response Syndrome
全身性炎症反応症候群
基準は覚えなくてはならない、体温・心拍数・呼吸数・白血球数の4つの指標を用いる
血圧は関係ない
感染症の治療
培養で発見された細菌を全て殺す必要はない。
治療の目的は感染症を治すこと。
現在使用中の抗菌薬に耐性を持った細菌が検出された場合でも、経過が良好ならば治療を変更しないことが多い
=> Infection
とColonization
の区別は大事
菌Aがいて、それに抗生剤、よく効いた、血液培養=>MRSA、耐性菌
=>変更しない
妊婦のインフルエンザ
特に抗インフルエンザ薬の禁忌はない
重症化しやすいため早期に抗インフルエンザ薬服用を開始する
分娩前後に発症した場合は、母子間での接触感染予防策を考慮する
咽頭結膜炎
夏に流行する
ヘルパンギーナ、手足口病も夏季に流行するらしい
ギラン・バレー症候群
先行感染
カンピロバクター、サイトメガロウィルス、EBウィルス、マイコプラズマ
カンピロバクターしか知らなかった...
低頻度ながらインフルエンザもあるらしい(問題の正解とはならない程度)
伝染性単核球症
起因菌としてサイトメガロウィルスもありうる
他にも色々...トキソプラズマ、ヘルペスウィルス、HIVの初期感染
治療
対症療法しかない
ペニシリン系は禁忌!
異型リンパ球
白血病で見られるのは異常リンパ球
異型リンパ球とは、抗原刺激によって活性化され幼若化したリンパ球で、刺激に反応して形態変化したものである
- 伝染性単核球症
- サイトメガロウィルス感染
- アデノウィルス感染
- 肝炎
- ウィルス性肺炎
- 間質性であることが多い
RSウィルス
RSウィルスは乳児の差気管支炎の原因として記憶しておかなくてはいけない
なんかよくわからん症候群
ヘルパンギーナ
原因:A群コクサッキーウィルス
特徴:口腔内の水疱性発疹
クループ症候群
クループ=しわがれ声
原因:パラインフルエンザウイルスなど、ウィルス性の感染症
特徴:犬吠様咳嗽 => 犬の鳴き声のような咳
手足口病
原因:コクサッキーウィルスA16、エンテロウィルスE71
鵞口瘡
原因:カンジダ
ヘモフィルス
いわゆるインフルエンザ菌のこと
インフルエンザ菌 => Haemophilus influenza
- 慢性気道感染症の急性増悪
- 中耳炎
- 髄膜炎
- 喉頭蓋炎
伝染性軟属腫
ポックスウィルスによる感染症
学名
Shigella属菌 => 赤痢菌
Vibrio parahaemolyticus => 腸炎ビブリオ
腎障害を引き起こす感染症
いつか頑張って全部覚える
- 病原性大腸菌による溶血性尿毒症症候群
- A群βレンサ球菌感染後の急性糸球体腎炎
- 4日熱マラリアによるネフローゼ症候群
- 3日熱マラリアでは腎障害はみられない
- ハンタウィルスによる腎症候性出血熱
- 黄疸出血性レプトスピラ症 => Weil熱
- B型肝炎に伴う膜性腎症
- C型肝炎に伴う膜性増殖性糸球体腎炎
- MRSA感染後腎炎によるネフローゼ症候群
- HIV関連腎症による巣状分節性糸球体硬化症
糞線虫
経皮感染するらしい。下痢を特徴とし、自家感染を繰り返し重症化することが多い。
溶連菌咽頭炎
リウマチ熱の予防のため抗菌薬が必要 => ペニシリンG、アモキシシリンなど
多くの急性上気道炎様症状の疾患では抗菌薬が必要ないので特徴的
溶連菌咽頭炎を疑う所見
- 咽頭・扁桃の腫脹
- 咳がない
- 発熱
- 頸部リンパ節の腫脹
比較的徐脈
ブルセラずれ落ち脈拍下がる
- ブルセラ
- 髄膜炎
- オウム病
- チフス
- サルモネラ
チフス菌
小腸壁のリンパ組織から侵入した後血中に入り、菌血症を発症する疾患であり、血液培養が有効
=> 腸に留まらない!