上気道感染後の糸球体疾患
- 溶連菌感染後急性糸球体腎炎
- 感染から2週間ほどのタイムラグ
- 発症後2〜3ヶ月は補体の低下が見られる
- 戻るんや....
- IgA腎症
- 咽頭痛、発熱と同時に発症
重要 上気道感染との時間的関係から鑑別できる
溶連菌感染後急性糸球体腎炎
三主徴を覚える
- 血尿
- 必発
- 浮腫
- 高血圧
検査
- 補体の低下
- ASO陽性
治療
-
対症療法による経過観察で十分
- 塩分・水分制限
- 低蛋白食
- 利尿薬 => 降圧薬
-
フロセミド
- 腎障害があってもつかえる利尿薬として覚える
-
ステロイドは禁忌!
- 血圧を上昇させ高血圧性脳症の危険がある
- 踏みました
IgA腎症
メサンギウム増殖性腎炎
我が国の慢性腎炎症候群として最多
予後不良が予測される症候は高血圧や高度の浮腫
=> IgAの値や肉眼的血尿は関係ない
治療
- 蛋白制限
- 抗血小板薬
- なんで???
- 降圧剤
- ACE阻害剤など
- ステロイドパルス
- 中等度以上の蛋白尿があると適応
アミロイド腎症
糸球体や血管壁にアミロイドが沈着する
糸球体への沈着=ネフローゼ症候群を引き起こす
診断はCongo red染色
アルブミン
特徴
-
分子量66,000 => 蛋白としては低分子
-
量が多い => 浸透圧維持の役割
-
マイナス電荷が大きい => チャージバリア(not サイズバリア)によって尿中への漏出を防いでいる
微小変化型ネフローゼ症候群
尿蛋白の選択性
微小変化なので、小さい蛋白は尿に出るが大きい蛋白は尿に出ない。この現象を尿蛋白の高選択性と表現する。
検査をするときは、小さい蛋白としてトランスフェリン、大きい蛋白としてIgGを使用する。
ちなみに微小変化型ネフローゼ症候群以外のネフローゼ症候群では選択性が低い
急性腎不全
高度の低アルブミン血症により循環血液量が低下して腎前性急性腎不全を発症するケースもある
治療
ステロイドが著効する
巣状分節性糸球体硬化症
誤診
微小変化型ネフローゼ症候群と誤診されやすい
分節性硬化所見がみられる部位を外すと誤診が起こる
ステロイド抵抗性や尿蛋白の選択性に意識を向けて鑑別する
=> 巣状分節性糸球体硬化症では血中IgGも低下する
検査
蛍光抗体法でIgMやC3の沈着がみられる
治療
- ステロイドには抵抗がある
- 免疫抑制剤
D-ペニシラミン
抗リウマチ薬
膜性腎症を引き起こすことで有名らしい、知らん
膜性腎症
合併疾患が一番大事
合併症
- 悪性腫瘍
- 大腸癌がよくでる気がする
- リウマチ
- 抗リウマチ薬
- 全身性エリテマトーデス
- 金製剤
- B型肝炎
- 糸球体にHBe抗原がみられ、HBe抗体が陽性になると寛解する
- 梅毒
膜性増殖性糸球体腎炎
膜性腎症とは打って変わって合併症は一つだけ
C型肝炎を絶対に忘れない
持続的な補体低下が見られるというのも重要
顕微鏡的多発血管炎
- 半月体形成
- 全身症状合併
- 炎症反応陽性
半月体形成性糸球体腎炎
急速進行性糸球体腎炎はこの形をとる
- ANCA
- 顕微鏡的多発血管炎
- 日本に多く出題も多い、ANCA関連血管炎のこと
- Wegener肉芽腫症
- 気道の壊死性肉芽腫
- 顕微鏡的多発血管炎
- 免疫複合体
- ループス腎炎
- 紫斑病性腎炎
- 抗GBM抗体
- Goodpasture症候群
- 肺胞出血
- Goodpasture症候群
Alport症候群
- 幼少期に無症候性血尿として発見されることが多い
- 進行すると蛋白尿も見られる
- 男児に多い
- 感音性難聴を伴う
- IV型コラーゲンの異常
- 糸球体基底膜の多層状の肥厚