腎臓におけるカリウム喪失

  • 利尿薬が代表選手

サイアザイド

  • サイアザイドはループ利尿薬よりもカリウムへの影響が大きい
    • ナトリウムの影響は小さい
  • サイアザイドの利尿薬としての作用はNa-Cl共輸送体の阻害によるものである
    • Na-Cl共輸送体によりNaとClが再吸収される
  • ↑の作用により、CNTや皮質集合管に到達するナトリウムの量が上昇する
  • すると、上皮型NaチャネルによるNa流入量が増加する
  • Naが尿中から流出するので、尿は負電荷を帯びる
  • その負電荷を代償するためにK分泌が増加する
    • K分泌の増加=Kの尿中排泄増加

BSとGS

  • BSはヘンレのループ上行脚のNa-K-Cl共輸送体を制御する遺伝子の異常によって起こる
    • Kを血液側へと移動させる輸送体の働きが抑制されるので低K血症となる
  • GSはサイアザイド感受性のNa-Cl共輸送体の機能不全によって起こる
    • 低K血症をきたす機序は↑↑↑

マグネシウム欠乏と低カリウム血症

  • マグネシウムの枯渇はK分泌を増加させる
    • マグネシウムに依存したK流出防止機構がある??