大動脈瘤

  • 触診で拍動性の腫瘤を認める
  • ベースは高血圧
  • 大動脈瘤は様々な影響を及ぼす
    • 食道圧迫
      • 嚥下困難
    • 反回神経の圧迫
      • 嗄声
    • 肺内への破裂
      • 喀血
  • CT がかなり特徴的なので見慣れておくべき?
    • 背景の高血圧もきちんと確認する
      • 血圧正常な大動脈瘤が出題されるとは考えにくい
  • 部位によって合併症が異なるため注意
  • 腹部大動脈の原因はほぼ動脈硬化
    • 60 歳以上の男性に多い
    • 動脈硬化以外が原因となる大動脈瘤も出題されているため注意!
    • 腎動脈分岐部より抹消側に生じることがほとんど

Bentall 手術

  • 大動脈を起始部から置換する
  • 大動脈弁輪拡張症
    • 上行大動脈瘤+動脈弁輪拡大

大動脈解離

  • 移動する背部痛
  • 上肢血圧の左右差が特徴的
    • 上行大動脈に解離が生じた場合にみられる
      • つまり A 型特有の現象
    • もう一つ高安病
  • Stanford 分類
    • 解離が上行大動脈を含むか否か
      • 上行大動脈が含まれていればA 型
  • 解離し拡大した大動脈瘤が、気管もしくは肺実質に破裂すると喀血が生じる
    • 喀血があるのは意外
    • 関係なさそう
    • ↑ の説明ちょっと意味がわからない
      • とにかく大動脈解離も大動脈瘤破裂も喀血はあるんやな

105I59

  • 急速に症状が改善する StanfordA 型大動脈解離
  • 偽腔が閉塞し小康状態となっている
  • 再破裂を防ぐために降圧療法を行う
    • 緊急手術を要しない
  • 心タンポナーデと勘違いしそうな画像所見

大動脈炎症候群

  • 若い女性
  • 太い動脈の狭窄
    • 狭窄部では雑音が聴取される
  • 腎性高血圧
  • 失神発作
  • 胸部大動脈瘤
  • 片側の手のしびれ
  • 大動脈・肺動脈の狭窄により様々な枝の虚血症状が起こる
    • 総頸動脈
      • 脳虚血
      • 眼底変化
    • 鎖骨下動脈
      • 血圧の左右差
    • 腎動脈
      • 腎血管性高血圧
    • 肺高血圧・肺梗塞

急性動脈閉塞症

  • 末梢動脈が血栓などにより急速に閉塞する疾患
    • 背景には心房細動心臓粘液腫がある
  • 詰まっているものを除去することが必要
  • 治療が終わると血流が再開する
    • 再灌流障害に注意!
    • 次項MNMSを参照

血行再建術後症候群(MNMS)

  • 急性動脈閉塞症の術後に起こる
  • 虚血状態にあった筋組織に酸素化血液が急激に再灌流することによって起こる
  • フリーラジカルの過剰産生によって、組織障害が起こる
  • 症状
    • ミオグロビン尿症
      • 筋肉が壊死するから
      • 腎不全につながる
    • アシドーシス
    • 高 K 血症
      • 細胞内の酸性物質やカリウムがあふれるイメージ

間欠性跛行

  • 血管性
    • ASO
    • TAO
      • 鑑別は病変が生じている血管が近位か遠位か
  • 神経性
    • 脊柱菅狭窄症
      • これだと深部腱反射が低下する
        • 神経の疾患だから
        • 亢進する場合もある
        • まあとにかく神経学的異常を生じる

閉塞性動脈硬化症

  • いわゆるASO

  • 大腿動脈や腸骨動脈などの近位の血管が閉塞する

    • TAO との鑑別ポイント
  • β 遮断薬は血管を収縮させるため禁忌

  • 間欠性跛行

  • 血圧は 下肢 > 上肢 となる

    • 正常では逆
      • 下肢の方が深部(遠隔?)まで血液を送る必要があるため
    • 下肢の血流が乏しくなるためこのような現象が生じる
  • 治療

    • 狭窄が短い
      • 経皮的動脈形成術
    • 狭窄が長い
      • バイパス

Burger 病

  • 閉塞性血栓性血管炎とも
  • 若い男性に多い
    • 動脈硬化性ではない
  • 喫煙が増悪因子
    • その他に関連する基礎疾患は認められない
  • cork screw 像
  • 遊走性静脈炎
  • ステロイドは奏効しない

深部静脈血栓症

  • 抗凝固療法が第一選択
  • 痛みがある
    • なにげに重要かも
    • リンパ性浮腫との鑑別ポイント
  • 悪性腫瘍も誘引となる
    • 腫瘍細胞が放出する物質が凝固能を亢進させる

リンパ性浮腫

  • 血管が関係ないので、きれいな浮腫が起こる
    • 特徴的な色調の変化が見られない
  • 皮膚は厚く、固く、乾燥している