Courvoisier徴候
総肝管・胆嚢管・総胆管が合流する部位以下が閉塞する事によって生じる胆嚢腫大
原因:下部胆管癌、膵頭部癌、乳頭部癌
無痛性であるというのが重要。Murphy徴候との相違点
膵臓に作用するホルモン
セクレチン:水と重炭酸イオンを分泌させる
コレシストキニン:膵酵素を分泌させる
コレシストキニンの胆嚢収縮作用も重要
BT-PABA試験
BT-PABAを正しく排泄できるかをみる。N-ベンゾイル-L-チロシル-p-アミノ安息香酸でBT-PABAらしい、流石に無理
- キモトリプシンによって分解されて、PABAになる
- 肝臓でグルクロン酸抱合反応
- 腎臓から排泄
1-> 膵臓の外分泌能
2-> 肝機能
3-> 腎機能
α1-トリプシン法
蛋白漏出性胃腸症の診断
急性膵炎で減少する検査値
C-TOP
C...カルシウム、脂肪と結合するため消費性に低下する
T...総蛋白
O...酸素
P...血小板、DICが原因
急性膵炎の病態
- 血管透過性亢進
- 循環血液量低下、腎血流量低下、中心静脈圧低下などにつながる
- 膵ランゲルハンス島の障害
- 高血糖をきたす
- DIC
- 血小板減少をきたす
タンパク分解酵素阻害薬
膵酵素の活性を抑制し、急性膵炎の病態を抑える
膵仮性嚢胞
血清アミラーゼ値が炎症所見改善後も遷延した場合には膵仮性嚢胞の合併を考える。
慢性膵炎
石灰化が重要
膵癌の合併頻度
慢性膵炎のうち膵癌を合併するのは2%ほど。少なくない??
慢性膵炎の治療
- 低脂肪食
- 胃酸分泌抑制薬
- 胃酸が膵液の分泌を刺激し負担をかけるため
- 消化酵素薬
胆汁酸製剤は膵液分泌を亢進させるため好ましくない。
血清アミラーゼの上昇をきたす疾患
膵アミラーゼ↑
急性膵炎、慢性膵炎など
唾液アミラーゼ↑
流行性耳下腺炎、異所性妊娠、手術など
排泄障害(尿アミラーゼが低下or正常)
腎機能障害、マクロアミラーゼ血症
膵癌の背部痛
膵臓は腎臓と並ぶ代表的な後腹膜臓器である。浸潤形式として背側への神経浸潤を呈するため、背部痛をきたす症例が多いのも特徴である。
膵管拡張をきたす膵臓疾患
3つ覚えるだけでよい
- 膵癌
- 慢性膵炎
- 膵管内乳頭状粘液腫瘍(IPMN)
急性膵炎や膵内分泌腫瘍では膵管拡張はほとんどみられない。
膵臓の嚢胞性疾患
膵仮性嚢胞
急性膵炎、慢性膵炎、膵外傷に合併する。アミラーゼ高値を示すことが多い。
嚢胞壁内面には上皮が存在せず、癌化はありえない。
膵管内乳頭状粘液性腫瘍
ぶどうの房状の嚢胞を認める。膵管拡張、Vater乳頭口の開大
粘液性嚢胞腺腫
悪性症例が多い。ほぼ前例が女性で膵体尾部に多い。
漿液性嚢胞腺腫
良性症例が多い。