Cholelithiasis

chole, lithia, sisと分解する

choleが胆道

lithiaは酸化リチウムという意味だが、語源はラテン語の石(lithos

よってcholeliasis=>胆石症

胆石症

胆嚢結石

最も多い、胆嚢の収縮が背景にあることが多い。コレステロール石が多い。なぜ??

総胆管結石

14%。細菌感染などによって生じるビリルビンカルシウム結石が多い。

肝内結石

かなり少ない。ビリルビンカルシウム結石が多い。

ビリルビン結石ができる理由

腸内細菌が上行性感染を起こすと、βグルクロニダーゼなどの酵素が産生される。この酵素はグルクロン酸を加水分解するので直接ビリルビンが影響を受ける。直接ビリルビンが低下し、増えた間接ビリルビンがカルシウムと結合することで石となる。

肝硬変と胆石

肝硬変ではコレステロール↓ビリルビン↑↑である。

よってコレステロール結石は減少し、ビリルビン結石が増加する。

痛くなるのは?

A. 右肩

胆石症になる手術

胃切除術

迷走神経を切り取ってしまい、胆嚢の動きが悪くなるためだと考えられている。

Mirizzi症候群

胆石のせいで総胆管狭窄をきたす疾患。閉塞性黄疸がみられる。

原因:胆石の頸部嵌頓や炎症

胆石症の治療

発作期:抗菌薬、抗コリン薬、経皮経肝胆道ドレナージ、胆嚢摘出術(最終手段)

抗コリン薬は胆管や胆嚢の収縮を抑制するため痛みを緩和するものと考えられる。

胆石に対する治療:溶解薬、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

[注意]ESWLは急性期に行う治療ではない

胆嚢癌

早期には症状が乏しいため、発見時にはすでに進行がんであることが多く予後不良である。 -> 膵癌と同じ理屈

リスク因子:胆嚢結石膵・胆管合流異常

胆嚢腺筋腫症では癌化はまれだとされている。

=> 胆石は発癌の原因となる