ピロリ菌の除菌
1次除菌:PPI+アモキシシリン+クラリスロマイシン
2次除菌:PPI+アモキシシリン+メトロニダゾール
クラリスロマイシンが消えてメトロニダゾールが現れる メトロニダゾールは赤痢アメーバにも使用する
ウレアーゼ試験
内視鏡で組織を採取してきて、尿素とpH指示薬が入った試薬内にぶちこむ。
ピロリ菌陽性ならウレアーゼが存在するので、pHがアルカリに傾く。
ピロリ菌(not 内視鏡)
- 尿素呼気試験
- 便中抗原測定
機能性ディスペプシア
症状の原因となる器質的、全身性、代謝性疾患がないにもかかわらず、慢性的に胃もたれや心窩部痛といった症状を呈する疾患と定義されている。
ストレスと関連があり、QOLの著しい低下が見られる。明確な原因はいまだ不明である。
GISTの治療
手術orイマチニブ
胃に限局するGISTの場合、部分切除が標準術式。
Curling潰瘍
熱傷早期に発生するストレス性潰瘍。
GISTの定義
消化管壁に発生する間葉系腫瘍のうちKIT陽性orCD34陽性腫瘍であるものを消化管GISTと呼ぶ。
胃がんの診断は難しい
ESDの適応
まずESDとはなにの略か。Endoscopic Submucosal Dissection
条件として
- 範囲が十分に狭い(20mm以下)
- 分化型
- 潰瘍なし
などが挙げられる。潰瘍有や未分化型の胃がんに関しても適応拡大が検討されている。
ちなみに大腸癌なら5cmまでいける。基本的に大腸癌のほうが胃がんよりも低悪性度であるため適応が広いのだ。
胃がんの治療
おおよそ次の3択
- ESD
- 胃切除
- 化学療法
まずはESDの適応をしっかり覚える。そして遠隔転移や傍大動脈リンパ節などに転移がないかをしっかり見極める。CTで遠隔転移が示されていることが多い。遠隔転移があるようなら切除しても無駄なので全身化学療法しかない。
ダンピング症候群
実は2つある。反応性低血糖を呈するのは後期ダンピング症候群。早期ダンピング症候群では高張物(=食物)が一気に腸管へ流入することで細胞外液が腸管の方へ移動しすぎてしまい、生じる。
胃全摘術後の合併症
- 鉄欠乏性貧血
- 巨赤芽球性貧血
- 胆石症
胃全摘術では迷走神経が切離されるため、胆嚢収縮能低下や胆汁組成の変化が生じ、胆石症の原因となる。
Billroth法
幽門側胃切除を行う際の吻合方式。
Billroth I法は残胃と十二指腸を吻合する。シンプル。
Billroth II法は残胃と空腸を吻合する。そのままでは胃が十二指腸に届かない際に行う。輸入脚症候群をきたしやすい。
吻合部潰瘍
減酸が不十分であるために、吻合部で潰瘍が起きること。当然だが胃ではない方の臓器に潰瘍が生じる。
胃切除後症候群 +α
- 骨代謝障害
- 逆流性食道炎
- 胆石症
- 輸入脚症候群
上腸間膜動脈症候群
十二指腸が上腸間膜動脈と大動脈・脊椎の間に挟まれる疾患。摂食後に悪心、嘔吐をきたし、前屈での症状軽快や腹部陥凹が特徴。造影では十二指腸が圧迫され狭窄する像が見られる。
潰瘍と腹痛
胃潰瘍では、摂食により腹痛が増悪し、空腹時に軽快する。
十二指腸潰瘍では、空腹時に腹痛が増悪し、摂食にて軽快する。
逆になっていることに注意。
Menetrier症候群
胃体部の皺襞が肥厚し、巨大皺襞を示すもので、固有胃腺の萎縮より胃酸分泌は低下し、胃からの蛋白漏出のため低蛋白血症をきたす。
- 巨大皺襞
- 低酸症
- 低蛋白血症
蛋白漏出性胃腸症
吸収障害じゃないよ!
消化管粘膜より管腔に蛋白が漏出するために低蛋白血症をきたす病態。主にアルブミンが漏出するため、浮腫がメインの症状となる。
蛋白漏出胃腸症の原因
- 粘膜の透過性亢進
Menetrier病など
- 潰瘍・炎症
- 消化管のうっ血、リンパ流のうっ滞
流れが滞ると出ていっちゃうイメージ?
胃泡
嚥下に伴って若干の空気が胃に入り込んで生じる。X線で胃底部に見られることが多い。
アカラシアでは空気すらも胃に入りにくいので、胃泡が消失する
胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープは,胃底部,胃体部に好発し,一般的には無茎性の形態で多発傾向を示す.中年女性に多く,Helicobacter pylori非感染例に発生する.原因は不明であるが,プロトンポンプ阻害薬の長期服用(約2年)との関連が提唱されている.組織像では胃底腺の腺管内腔の拡張所見を認める.プロトンポンプ阻害薬の中止にて退縮するとの報告が一般的で,治療の必要はなく,経過観察が推奨される.