漿膜
食道には漿膜が存在しない。これは腹膜腔より下位の直腸においても同様である。
漿膜がない部位に生じた悪性腫瘍は周辺臓器に浸潤しやすい。
食道の筋層
平滑筋と横紋筋の両方が存在する。
食道と気管支
気管支の後方に食道が存在する。
気管支が前!食道が後ろ!咽頭の図を思い出せば一瞬

十二指腸
Vater 乳頭は、検査でその部位まで観察したこと、途中に狭窄などはなく内視鏡が到達したことを証明するための重要なメルクマールであることから必ず記録する
上部消化管内視鏡検査は十二指腸下行脚までを観察うすることが一般的だそう。
十二指腸の終端付近ではTreitz 靭帯がみられる。
十二指腸球部 = 十二指腸上部
大腿部の脈管
VANの順番で並んでいる。どっちからか?がめちゃくちゃ大事。
大腿部では内側から並んでいる。
Q. 最も内側に存在するのは?
A. 大腿静脈
腹部大動脈と腹部大静脈の位置関係
Q. どっちが左半身側?
A. 腹部大動脈
ここから考えるとナットクラッカー現象が起きるのが左腎静脈であるということも理解しやすい
食道の長さ
食道裂孔部が上門歯列から約 40cm の位置にあることは、経鼻胃管挿入時に必須の知識である。鼻孔から 60cm 挿入しても胃液の逆流がなければ、途中でチューブが折れ返ったと判断する。挿入に失敗しているので、40cm 未満まで戻してリトライすることになる。
食道のおおよその長さのイメージを持っておくことは大切。
腹部血管クイズ
Q. 胃を取り巻く血管を 5 つ
A. 左胃動脈・右胃動脈・左胃大網動脈・右胃大網動脈・短胃動脈
Q. 胃を取り巻く血管 5 つのうち、腹腔動脈から直接分岐するのは?
A. 左胃動脈
Q. 総肝動脈は何と何に分岐する?
A. 固有肝動脈と胃十二指腸動脈
Q. 右胃大網動脈はどこから分岐する?
A. 前上膵十二指腸動脈(まだ胃十二指腸動脈って呼ぶのかも)
肛門挙筋
- 恥骨腸骨筋
- 恥骨尾骨筋
- 腸骨尾骨筋
骨盤
鉄の吸収
3 価鉄は吸収されないので、2 価鉄にしなければならない。酸化数が 3 から 2 になっているのでこの化学反応は還元である。物質を還元するのは酸であるため、酸があるところで鉄が吸収される。よって胃酸の影響が強い、十二指腸や空調の上部で吸収される。
ビタミンCを摂取すると鉄の吸収が促進されるのも、ビタミン C がアスコルビン酸という酸であるから。
アルコールの消化吸収
アルコールは消化を受けることなく、胃で約 20%、象徴上部で約 80%の割合で吸収される。吸収は早く、飲酒から 1 時間で 80%以上が吸収される。
胃酸分泌の制御
壁細胞おける胃酸分泌はガストリン・ヒスタミン・アセチルコリンの 3 系統によって刺激される。そのため胃酸分泌を抑制するためにヒスタミンだけをブロックする(抗ヒスタミン薬)のような手段は効率が悪い(もちろん効果はある)。
日常診療では胃酸分泌の最終段階であるプロトンポンプを阻害するPPIが良く用いられている。
消化液の色
胃液...無色透明〜微乳白色でややや粘性。腸液の逆流や出血がある場合にはその限りでない。
胆汁...透明で黄〜褐色。感染で緑になる。
膵液...無色透明。感染で緑になる。
糞便検査
便潜血を調べる手法として免疫法と化学法がある。
免疫法では便中のヒトモグロビンの存在を確かめる。そのため、特異度は高い。
スネア
円形の金属製の輪っか。隆起した病変を締め付けながら通電して切除する
反回神経の走行
- 左
- 大動脈弓のところで前方から後方へぐるっと廻る
- 右より下方まで伸びている
- 右
- 鎖骨下動脈のところで前方から後方へぐるっと廻る
早期癌の定義
- 食道がん
- 粘膜層にとどまる
- これだけ厳しい
- 食道は漿膜を欠き、転移しやすい
- 粘膜層にとどまる
- 胃がん
- 粘膜下層にとどまる
- 大腸癌
- 粘膜下層にとどまる
真性憩室
- Meckel憩室
- 代表選手
- 胃噴門部憩室
仮性憩室
- Zenker憩室
- 十二指腸憩室
- 結腸憩室
Grey-Turner症候群
- 重症膵炎で、皮下出血が側腹部に見られる徴候